金融財務研究会セミナー「東証PBR関連要請への対応〜「PBR1倍割れ」に係る理解と投資家との対話〜」開催のお知らせ
来る5月23日、金融財務研究会主催セミナー「東証PBR関連要請への対応〜「PBR1倍割れ」に係る理解と投資家との対話〜」が開催されます。
日時:2023年5月23日 (火) 13:30〜16:30
受講費:35,000円 (お二人目から30,000円)(講師紹介割引あり。受講料30,000円となります。ご希望の方は下記よりお申込みの後、弊社問い合わせページにて「5月23日セミナー参加希望」と記載し、ご連絡ください。)
講師:池谷誠(経歴等はこちら)
お申込み:詳細な案内およびお申込みは金融財務研究会(こちら)からお願いいたします。
最近、「株価純資産倍率(PBR)1倍割れ」問題がにわかに注目を集めています。きっかけとなったのは、東証が導入した新たな3つの市場区分(プライム市場、スタンダード市場、グロース市場)の実効性向上への今後の取り組みの一つとして、継続的にPBRが1倍を割れている会社に対しては、改善に向けた方針や具体的な取組み、進捗状況などの開示を求めていくべきとの方針を明らかにしたことです。その後、長らくPBR1倍割れの状況が続いてきた大日本印刷がPBR1倍超えを中期経営目標として打ち出すなど、これまでにはない動きもみられています。
PBRは会計上の簿価純資産を分母とすることに関連して、解釈に注意を要する点が多くあります。一方、投資家にとり重要なのは、今後、企業価値が向上するかどうか、すなわち資本収益率(ROE)が資本コストを上回るかどうかです。したがって、自社のPBRがなぜ低い(高い)のか、その改善が本当に投資家の利益につながるのか、どのようにしてPBRを高めていくべきなのか、などにつき企業価値評価の観点から分析的に検討し、投資家との対話を進める必要があります。
本セミナーでは、企業価値評価や企業と投資家との間の対話・交渉支援につき豊富な経験を有する専門家が、PBRについての理論的、技術的論点を解説し、東証の要請への対応や投資家との対話のために必要な実務上の取組み方につき解説します。
1) 東証によるPBR関連要請の概要
a)新市場区分と「フォローアップ会議」
b)プライム・スタンダード上場企業への要請
c)「PBR1倍割れ」企業への特別的要請
2)PBRの概要とROE、資本コストとの関係
a)PBRの概要(一般的特徴、市場での使われ方、他の指標との優劣)
b)ROEと資本コスト
c)PBR1倍割れの意味
d)PBRを経営目標とすることは適切か?
3)PBR関連要請への対応
a)PBRに係る分析・検討プロセス
b)投資家との対話〜合理的な説明方針の策定
c)PBR向上のための財務的施策(自社株買い等)の合理性